DJに教わる価値ある情報だけを選ぶ方法
感覚処理において、脳のフィルター機能が低下している場合があります。
聴覚を例にあげると、必要に応じてフィルターがかかり、いらない音が意識にのぼらないようになっています。しかし、聴覚過敏などでフィルター機能がかからない人の場合は、いらない音も意識にのぼってしまいます。すると、本当に必要な情報に注意を向けにくくなります。結果的に、話を聞いていなかったり、理解していないといったことになります。
フィルターに関わっている脳部位はW脳幹網様体W。その機能は「脳幹網様体賦活系(RAS)」や「上行性覚醒系」などと呼ばれています。
さて、私的には、フィルターという言葉を聞くと思い出す印象的な本があります。
『フィルター思考で解を導く』(著)沖野修也
この本は、一般的な思考法のノウハウ本にも共通する内容を扱っていますが、DJという独特の視点から情報のインプットとアウトプットについて説明しています。具体的には、価値ある情報だけを選別して取り入れる方法が詳しく解説されており、実践的なアドバイスが満載です。まさに情報にフィルターをかけることで、必要なものだけを抽出するノウハウは必見です。
気になった項目は以下のものです。
・DJの仕事は検索のようなもの…『様々な情報と条件をインプットし、その場所と時間と空間に最も適した一曲を自分の知識の中から引き出すこと』
・REMIX(リミックス)は置き換え…「女性版の」「日本版の」「現代版の」
・カバー曲…人は何かを受け入れる時に慣れ親しんだものに関係あるほうが抵抗がない
・「インプット」の時にどこまで「アウトプット」を意識できるかが勝負
・大量の情報に向き合う秘訣は「抽象度」を上げること
・ 「同時並行」で行動すれば、「並行思考」が身に付く
・考えやアイデアは「言語化」してこそ意味がある。人に簡単に伝えることのできるシンプルな言葉
・伝えた後に何が相手の中に残るか!ということを意識して、様々な考えやアイデアを、「言語化」することが大切
少し話がそれますが、「悪いニュースばかりを見ていると不幸になる」という説があります。ニュースは基本的にはネガティブな出来事が中心となることが多いです。戦争や犯罪などの悲惨な事件が頻繁に報道されますが、これらの事件が私たちの日常生活に直接影響を与えることは稀です。しかし、潜在意識は確率を理解できないため、無条件に受け取った情報がそのまま刷り込まれてしまいます。つまり、ニュースで殺人事件が報道されても、それが自分の身近で起こる可能性は低いのに、潜在意識は「世の中は殺人が多い悲惨な場所」と認識してしまうのです。結果として、「こんな悲惨な世の中に生きている私は不幸だ」と感じる人もいるということです。繊細な性格の人ほど、このような傾向があるようです。
このように、過剰な情報摂取は私たちの心に悪影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、何を見るか、何を受け入れるかを慎重に判断することが求められています。DJ沖野修也氏の視点から学んだフィルター思考は、人の情報処理能力を高めるだけでなく、心の健康にも寄与する素晴らしい手法だと感じています。