「のどがつかえる」「しめつけられる」「異物感がある」
自律神経失調症の症状のひとつに『のどの違和感』があります。
咽喉頭異常感症のことですが、『ヒステリー球』や『梅核気』と呼ばれたりもします。
「のどがつかえる」「のどがしめつけられる」「のどに異物感がある」などの異常な感覚があります。喉の支配神経は舌咽神経で、咽喉頭の感覚を中枢に伝える役割があるのですが、交感神経が優位になり続けると異物感を感じるようになると考えられます。
当院には機能性ディスペプシア(FD)でお悩みの方が多く来られるのですが、『のどの違和感』はFDと併発しやすいのも特徴です。胃の機能が低下する原因のひとつに交感神経が優位になり続けることがあるので、自律神経の乱れにより胃の機能不全や喉の異常感症が起こると考えられます。
また、たくさんの自律神経症状を訴えられる方の中には、症状に対して過敏になってしまい、一日中ずっと身体のことを気にしている場合があります。そのモードになってしまうと、交感神経が優位になることはもちろん、脳が疲労してしまい『中枢性感作』が起こるようになります。『中枢性感作』とは「脳が刺激に対して過敏に反応するようになること」です。
"中枢性感作"が起こると、問題ない程度の内臓の反応でも、"違和感"や"痛み"として感じてしまうので、さらに脳がバテてしまい症状が悪化するという負のループに陥ってしまいがちです。
『のどの違和感』への対処法は、意識しすぎないこと。そして飴をなめることです。
私自身も、たまに『のどの違和感』を経験することはあります。そんなときは、「交感神経が優位になっているんだな。〇〇が自分にとってストレスだったのか。生きていればそういうこともあるか」と思って、龍角散のど飴をなめます。
飴をなめると喉の筋肉が動くので、違和感が少し和らぎます。飴の種類はなんでもかまいません。とりあえず、「違和感が少しでも和らげばよし」という意識を持ち、『のどの違和感』は"自律神経が乱れたバロメーター"くらいに考えておいたほうがいいと思います。