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癇癪やイライラは子育ての悩み。脳神経系と体と心へのアプローチ。触覚過敏と姿勢が得意分野

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発達障害に関するコラム(脳神経系・身体面・心理面)

更新日:2025年11月25日

お子さんの脳の発達に必要なもの

◇脳の発育に必要なもの
お子さんの脳が成長するには、酸素栄養素、そして感覚刺激が不可欠。
脳を発達させるためには、「感覚刺激」が特に重要である。

脳の発達において重要な2つの感覚刺激とは、「筋肉の感覚」「皮膚の感覚」

「筋肉の感覚」=「固有覚」…筋肉の張り具合を感知する
「皮膚の感覚」=
「触覚」
…皮膚全体にセンサーがある

筋肉や皮膚の感覚が鈍いと、読み書き能力が低下することがある。

◇宇宙から地球を考える
「宇宙失読症」という現象がある。
長期間無重力の宇宙空間で過ごすと、地球に戻ってきた際に文字を読めなくなる場合があるというもの。
『筋肉の感覚センサー』は重力による刺激を感知する。しかし、無重力の状態では感覚センサーが機能せず、脳への適切な刺激が不足して機能が低下する。

発達障害のお子さんは、筋肉のセンサーと皮膚の感覚が弱く、脳への適切な刺激が不足して神経の発達が阻害される。

筋肉と皮膚の感覚を正常に保ち、脳への適切な感覚刺激を与えることが、お子さんの脳の発達を促進する鍵である。

◇バランスを司る「前庭覚」
基礎感覚には、「固有覚」「触覚」ともう一つ「前庭覚」がある。
「前庭覚」の役割は、平衡感覚を司ること。

NASAが宇宙ステーションで働いている人を調査したところ、『宇宙空間では加齢現象が地上の10倍速で進行する』そうです。
NASAはその大問題を追究し、原因は"耳石"にあると突き止めます。

耳石とは、耳奥の内耳にある炭酸カルシウムの結晶。
耳石の役割は重力を感知し、体内の各方面に信号を送ること。
しかし、無重力では耳石が浮いてしまい動かない。その結果、筋骨格系などに信号が伝わらないので、骨や血管がもろくなって老化がすすむ。

「前庭覚」は、耳石器と三半規管からなる。
耳石が動かないと『筋肉の感覚センサー』も機能しない。
基礎感覚の育ちが阻害されると、様々な発育のつまずきが起こる。

つまり、「前庭覚」の耳石に刺激を入れることが脳の発達には重要ということ。それは、宇宙空間であれ、地球上であれ同様です。

「前庭覚」は改善しやすい
作業療法士の岩永竜一郎氏の著書からの抜粋です。

揺れに対する過敏は変わることが多い。
揺れに過敏な子どもたちは、揺れを徐々に入れていくと受け入れられるようになることが多いです。私は感覚過敏の子どもたちをたくさん見てきていますけど、訓練で100%改善しました。
この揺れに対する過敏というのはいろいろなことが変わる「鍵」なので、私はここを変えるようにいつも指導しています。揺れに対する過敏を改善することで、かなり波及効果があるんです。他の過敏も変わっていくんです。
( 『発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ』岩永竜一郎 花風社)


基礎感覚は三つとも重要ですが、まず「前庭覚」の揺れの改善からアプローチしていくのがいいように思われます。

◇発達ピラミッド
お子さんの発達は段階的に下の階層から上の階層に積み上げるように行われる。従って、土台がしっかりしていないと上層の発達に支障を来すことがある。

親御さんは、お子さんの「発語の問題」「学習の問題」「コミュニケーションの問題」などでお悩みがあるかと思います。

しかし、ものには順序があります。
数学で例えると、九九を覚えていない子に微分積分を理解しろといっても無理な話です。基礎から積み上げていくしかないのです。

◇まとめ
発達につまずきがある場合、まずやるべきことは基礎感覚である「固有覚」「触覚」「前庭覚」の三つの感覚を徹底して育てることです。


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